2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ゴッホという画家

原田マハの『たゆたえども沈まず』を読んでゴッホに興味を持ち、高階秀爾の『ゴッホの眼』を読んだ。高階秀爾の著作はどれも分かりやすいだけでなく文章としても読み応えのあるものだが、本作も例に違わない傑作だった。 ゴッホについては、自画像を描くに当…

戦国人にとっての美術

東京国立博物館で開催されている特別展「桃山ー天下人の100年」に行ってきた。戦国時代から江戸時代初期にかけての美術品を一堂に集めた展覧会で、図屏風や茶器、甲冑や日本刀などあらゆる一級品が取り揃っており、非常に満足のいく企画だった。雑感を下に書…

手指消毒で失われるもの

COVID-19の影響で「どこに行ってもまず手指消毒」と社会全体が半ば神経症的になっている。もちろん、感染性が強いウィルスを社会全体で食い止めるためには個々人での予防行為が重要な意味を持つということに異論はないが、COVID-19との関わりのみを考えれば…

容量市場について

電力の自由化に伴う電力価格低下により、火力や原子力などの従来型発電所採算性が悪化している。太陽光や風力などの再エネ導入が進むことで、それらの従来型発電所を単純に代替すればよいかというと話はそう簡単ではない。電力系統は周波数を一定に保つため…